第121回日本消化器病学会九州支部例会・第115回日本消化器内視鏡学会九州支部例会

会長挨拶

第122回日本消化器病学会九州支部例会
会長 高槻 光寿

(琉球大学 消化器・腫瘍外科)

このたび、第122回日本消化器病学会九州支部例会会長を拝命しました琉球大学消化器・腫瘍外科の高槻光寿と申します。伝統ある本会を開催させていただき、大変光栄に存じます。
沖縄での開催は2017年の第110回(金城福則先生会長:浦添総合病院)以来6年ぶり、また外科が会長を務めますのは2019年の第114回(七島篤志先生会長:宮崎大学)以来4年ぶり、回数でいえば8回ぶりとなります。新型コロナ感染が終息しない状況が続いておりますが、社会はウィズコロナの方針が定着しており、今後規制が厳しくなる可能性は低いと予想し、現時点では完全対面開催の予定で準備しております。

今回の例会テーマは、第116回日本消化器内視鏡学会九州支部例会会長の豊見山良作先生(那覇市立病院)と協議し、『“患者第一”の消化器診療 -Is it really good for the patient?-』と致しました。医療の発展はめざましく、私が専門としている肝胆膵外科領域でも肝細胞癌に対する薬物治療、腹腔鏡やロボットなどの低侵襲手術などにより治療の選択肢が格段に増え続けております。従来は根治が難しかった高度進行癌に対しても、治療の組み合わせにより長期生存が期待できる時代になりました。もちろん患者さんにとってはよいことですが、これだけ治療が多様化すると選択や組み合わせにより不利益となる可能性もあると思います。目の前の患者さんのために現在自身が行っている治療が本当に最善の治療かどうかは、皆で慎重に検討する必要があります。ぜひ多くの演題をご登録いただき、九州の力を結集して患者第一の消化器診療を行うための議論の場になればと思います。

特別講演は、沖縄ハートライフ病院の佐久川廣先生にお願いしました。沖縄県の消化器病、特に肝臓病診療の第一人者として長くご活躍され、私が沖縄に来てからもずっとご指導いただいている先生です。沖縄における肝臓病の特徴、歴史、内科と外科の連携などお話いただけるものと期待しております。

11月下旬の沖縄は、台風の心配もなく日差しも穏やかで、まだ日中は半袖でちょうどよいくらいの最高の季節です。会場の『ノボテル沖縄那覇』は那覇市街と首里城公園の中間あたりにあり、観光のアクセスも良好な立地です。学会で頭を使って議論したあとは、ぜひ晩秋の沖縄を堪能いただき、ゆっくりとした時間を過ごしていただければ幸いです。

沖縄に皆様をお迎えするのを、心より楽しみにしております。

令和5年1月吉日

第116回日本消化器内視鏡学会九州支部例会
会長 豊見山 良作

(地方独立行政法人 那覇市立病院 消化器内科)

この度、第116回日本消化器内視鏡学会九州支部例会会長を拝命しました那覇市立病院消化器内科の豊見山良作と申します。高槻光寿教授(琉球大学 消化器・腫瘍外科)が会長を務める第122回日本消化器病学会九州支部例会と合同開催いたします。伝統ある本学会を令和5年11月24日(金)25日(土)の2日間にわたり那覇市のノボテル沖縄那覇で開催させていただくことを大変光栄に存じます。琉球大学第一内科:感染症・呼吸器・消化器内科学講座と光学医療診療部および第一内科同門の先生方のご指導ご支援のもと例会を担当させていただきます。

本学会のテーマは、「“患者第一”の消化器診療 -Is it really good for the patient?-」です。本学会は研修医・消化器系専門医を目指す先生方の登竜門の学会であり九州を代表する施設の先生方が集う貴重な学術集会でもあります。これまで専門医の生涯教育や情報交換を行う場としても大いに貢献してきました。日々の診療での経験や工夫、臨床研究などを多数ご発表いただき九州全体で課題を議論・共有して最新の知識を得られればと思います。

特別講演には札幌医科大学医学部消化器内科学講座教授の仲瀬裕志先生をお招きしました。消化器病診療に携わる医師として知っておくべきMEFV遺伝子関連腸炎を中心としたご講演を賜る予定です。臨床像から診断、治療まで貴重なご講演を拝聴できるものと期待しております。

11月の沖縄はクールビズの期間が続いているかと思いますので沖縄での例会恒例のノーネクタイ、かりゆしウェアなどでのご参加をお願い申し上げます。学会が始まる前の移動中から沖縄の青い空青い海を体感しつつ活発な議論と近況を語り合える充実して楽しい対面での学会参加、学会後は美しい自然や伝統文化・食事など沖縄を満喫いただくことができますよう期待をこめて心から願っております。

多くの先生方のご参加を心よりお待ちしております。

令和5年1月吉日

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